特許事務所にはどんな人が働いているの?

規模によりますが、以下のような感じです。

①弁理士グループ

 ・所長弁理士 (事務所のトップ)
 ・パートナー弁理士 (経営権を持つ役員クラスの弁理士)
 ・雇われ弁理士

  

②特許技術者

③事務グループ

 ・外国事務
 ・国内事務

  

④翻訳者

⑤図面作成者

⑥間接グループ

 ・経理
 ・システム管理 など




①②:35~50% ③:25~40% ④:10~20% ⑤⑥:0~10%

③事務グループ

外国事務員:外国の弁理士や国内国外のクライアントの書類送付、連絡などを担当します(もちろん英語です)。
ほぼ全員女性です。TOEICは900を超え、それなりのレベルの大学を卒業している方々が多くを占めています。名前こそ「事務」とは言われていますが、様々な外国から届く多種多様な専門書類の把握・対処(外国特許法の知識も必要)、高度な英語読解力、膨大な書類を素早く処理する能力など、求められる能力や知識のレベルは高いです。弁理士よりも優秀な方、頭が良い方はたくさんいます。事務員の能力・仕事は高く評価されており、弁理士が事務員に頭が上がらないことはざらです。特許事務所の事務(特許事務)は、世間一般的に言われている普通の「事務」とは少しイメージが違うと思ってください。

国内事務員:ほぼ全員女性です。日本特許庁とのやり取り、国内のクライアントへの書類送付、連絡などを担当します。その他、受付や弁理士の雑務などを担当することもあります。

④翻訳者
英語翻訳のプロであり、多くが女性です。日本語特許明細書、日本特許庁からの書類(拒絶理由通知書)、外国クライアントへのレターなどを英語に翻訳しています。大手特許事務所では外国人のネイティブがいることがあります。日本人翻訳者が翻訳した英文の最終チェックを担当します。

⑥図面作成者
特許明細書に付属する図面を作成します。小さい事務所ではいない場合もよくあります。

⑦間接部門
大手特許事務所では、経理・庶務・受付・システム管理者などもいたりします。
中小特許事務所では事務員や弁理士などが兼務していたりします。

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